★切れ痔について★
☆切れ痔について・・・
切れ痔とは、歯状線と肛門縁(肛門と殿部の境)の間の、肛門上皮にできた裂創を裂肛(切れ痔、裂け痔)といいます。
この部分は知覚神経がきているため、強く痛みを感じます。とくに刺激が内括約筋に及びけいれんを誘発しますと、排便後数時間に及ぶ痛みが継続することもあり、この排便後痛は裂肛に特有の痛みといえます。
☆切れ痔の種類について・・・
その1⇒急性肛門裂創
『急性肛門裂創』とは、硬便等による表在性の器械的裂創のことです。
多くの人は一度は切れたような痛みや紙に血がつくを経験していると思います。
便秘・硬便の女性に多い傾向です。痛みがあったりなかったり、出血もあったりなかったりします。通常は一時的でその日に入浴して洗ったり、外用薬の使用で治ります。
その2⇒慢性肛門潰瘍
慢性肛門潰瘍は、狭義の裂肛で、潰瘍形成、肥大乳頭、見張りイボや肛門括約筋の過緊張、瘢痕形成による肛門狭窄が認められます。
また、前者の感染(化膿)の繰り返しで「きずの」前後の縁が盛り上がり、いぼ状のしこり(見張りいぼ)と肥大乳頭が生じてきます。
「きず」が深くなり潰瘍化して内肛門括約筋に及ぶと、その痙攣で痛みが激しくなり排便後数時間も持続します。痙攣の繰り返しで次に内肛門括約筋の肥厚化と、周囲組織の線維化で肛門が狭くなり痛みもますます強くなります。トイレが怖くて排便をがまんすると、ますます便秘・硬便となり、さらに排便時に激痛を生じます。この悪循環で難治性となり、がまんできないと手術となります。手術で楽を飲んだりして治っていきます。
その3⇒随伴性肛門潰瘍
随伴性肛門潰瘍は、反復する内痔核の脱出に随伴して認められる潰瘍性病変のことです。
また、内痔核、肛門ポリープ、肥大乳頭等の肛門の外への脱出で、肛門上皮のけん引がおき裂創が生じます。
これが感染して慢性化し潰瘍化すると痛みます。脱出病変の切除の手術を必要とします