★漢方の種類★
1~2度の内痔核では、日常生活上、便秘や下痢にならないように食事に注意し、規則的な排便習慣と、毎日入浴するなど肛門周辺の衛生に心掛けることでかなり症状のコントロールができます。
しかし、痛みや出血の症状が強い場合は、大手町薬局ヘモ軟膏1号と漢方薬をお勧めします。一般的によく使われる漢方薬は、乙字湯、補中益気湯などで、肛門部の鬱血を解消し、便秘や下痢などの体調を整えます。
また、3度の内痔核では、座薬、軟膏、そして腫れを抑える漢方薬桂枝茯苓丸、麻杏甘石湯などの併用が効果的です。出血がひどい時は、80頭の田七人参が良いと思います。
漢方の痔疾治療は、痔を局所の疾患として捉えるだけでなく、内臓諸器官の相関関係を重視して総合的に考えます。
局部の炎症や出血を抑えるだけでなく、うっ血や便秘を改善し、血行を促進して弱った内臓器官を立て直す、総合的な治療効果が 期待できます。
★漢方処方について★
乙字湯・・・
乙字湯は、大便が硬くて便秘傾向のある人の痔疾患に使用される代表的な薬方です。
江戸時代に「痔」専門の漢方処方として創製され、その後 処方内容を日本人に合うよう改善され、今日まで広く使用されています。
本方は、便秘を整え、血液循環をよくしてうっ血をとり、痔核、きれ痔の疼痛、出血を止める作用があります。
甲字湯・・・
乙字湯は柴胡(さいこ)、黄ゴン(おうごん)、当帰(とうき)、升麻(しょうま)、大黄(だいおう)、甘草(かんぞう)の6種類の生薬から構成されています。痔は、肛門周辺の血流が悪くなってうっ血が起こり、また痔核や緩んだ上皮などが垂れ下がって肛門から脱出する疾患です。乙字湯に含まれるこれらの生薬には、痔の原因となる血流のうっ滞を改善し、垂れ下がり脱出した痔核や上皮を引き締めて引き上げる作用などがあり、痔に効果を発揮するのです。
桃核承気湯・・・
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は、桂枝茯苓丸と共に、駆おけつ剤の代表的な処方で、婦人疾患に広く用います。婦人のお血、神経症状、便秘などを目標とし、月経不順、月経困難,月経痛など月経異常に、また頭痛、イライラ、めまいなどの神経症状に本方が適用されます。
温経湯・・・
温経湯は 本来 女性の不正出血に対する処方ですが、生理不順に対してよく使用されます。
胃苓湯・・・
胃苓湯(いれいとう)は、胃内停水 つまり胃が重苦しくチャプチャプして食欲不振などの症状が ふだんからあり、このような「水毒体質」の人が、水分の吸収が悪くなって食物が消化できなくなり、未消化のまま水様便として下るものに用います。
とくに、食べ過ぎ、飲みすぎなどに良いと思われます。